分科会

第8分科会:消滅可能性自治体と司法書士の未来~地域の挑戦とまちの法律家の役割~

1 タイトル・担当委員会

消滅可能性自治体と司法書士の未来~地域の挑戦とまちの法律家の役割~
担当:札幌青年司法書士会

2 開催趣旨

 日本は今、人口減少という未曾有の課題に直面しています。特に地方では、少子高齢化の進行により地域社会の維持が難しくなり、企業の事業承継問題や空き家の増加など、司法書士業務と密接に関わる問題が次々と顕在化しています。これらの課題を乗り越え、持続可能な地域社会を築くためには、司法書士が果たすべき役割を再認識し、新たな貢献の可能性を探る必要があります。 
 本分科会では、「消滅可能性自治体と司法書士の未来」をテーマに掲げ、全国の司法書士が地域の未来に向けてどのように関与できるのかを深く考えます。私たちは、単なる登記手続きの専門家にとどまらず、相続・事業承継・空き家問題・成年後見制度の活用など、多様な局面で地域社会を支える専門家としての役割を担っています。本分科会を通じて、人口減少社会における司法書士の新たな可能性を探るとともに、全国各地での実践事例を共有し、より効果的なアプローチを模索します。 
 また、今回は特に地域創生の最前線で活躍する専門家を講師としてお招きし、地域経済の活性化に司法書士がどのように貢献できるのかを具体的に学びます。これにより、実務に直結する知見を得るだけでなく、司法書士同士のネットワークを強化し、新たな取り組みへとつなげることを目的としています。 
 本研修会は、司法書士としての専門性をさらに高めるとともに、これからの時代に求められる「地域の支え手」としての役割を再確認する機会となるはずです。人口減少時代の課題に立ち向かい、司法書士としての新たな価値を創造するために、ぜひ本研修会にご参加ください。

3 研修内容

第1部 講演「地域の現状と未来予想図」   
講師:五十嵐 智嘉子 氏
第2部 パネルディスカッション
第3部 グループディスカッション

4 講師プロフィール等

五十嵐 智嘉子 氏
出身地:札幌市
現職:一般社団法人 北海道総合研究調査会(略称:HIT)理事長

北海道大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。
1984年、北海道をフィールドとして調査研究を行うシンクタンク「一般社団法人北海道総合研究調査会」(略称HIT)に研究員として入会。以降、調査部長、常務理事、専務理事を経て2012年より現職。介護保険制度の創設・推進に関する調査研究、地域の社会的起業支援事業に関する実践等に携わり、近年では、人口減少社会に関する調査研究等に取り組む。『地方消滅』(20124年、中公新書)第5章執筆。2014年8月から2016年8月まで、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局に参事官として出向。2023年7月から、「人口戦略会議」の実務幹事を務める。

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