1 タイトル・担当委員会
「ダイアログを通じて、ともに未来を創る司法書士の挑戦」
担当:札幌青年司法書士会
2 開催趣旨
現代社会では、価値観の多様化や人間関係の複雑化が進む中で、紛争解決の在り方にも変化が求められています。単なる「勝ち負け」の判断ではなく、関係性の修復や建設的な合意形成が重視される時代です。こうした背景の中、司法書士は当事者とどのように関わり、より生きやすい社会の実現に貢献できるのでしょうか。
3 研修内容
この分科会では、「ダイアログ(対話)」というキーワードを軸に、司法書士が当事者と協働しながら新たな可能性を生み出す方法を探ります。ダイアログとは、単なる「話し合い」ではなく、当事者の価値観や想いを共有し、互いの理解を深めながら共通のビジョンを描いていくプロセスです。このプロセスにおいて司法書士は、当事者がより良い選択をするためダイアログを促進する役割を果たすことになります。
さらに、この分科会の企画・構成においてはAIを活用しています。AIはすでに、紛争解決支援や合意形成の場面で活用され始めており、私たち司法書士にとっても無視できない存在です。分科会を通じて、「対話の専門家」としての司法書士が、AIとどのように共存し、どのような価値を提供できるのかについても考えていきます。
この分科会は、当事者が納得のいく選択をするために、司法書士はどのように向き合うべきか、そのためにはどのようなスキルが必要なのかを実践的な視点から学ぶことを目的とするワークショップスタイルの研修会です。
司法書士がダイアログの力を活かして当事者とともに未来を創る――その挑戦は、私たちの役割をより豊かにし、社会的信頼の深化にもつながります。この分科会を通して、司法書士としての新たな可能性を探求し、ともに「ひととともに」ある未来へ一歩踏み出しましょう。
※ この分科会は定員を30名とさせていただきます。お早めにお申し込みください。
4 講師プロフィール等
【講師(担当団体)紹介】「司法書士による対話促進ネットワークhoahoa」
2020年の創設以来、司法書士が行うADR(裁判外紛争解決手続)の代表的な手法であるメディエーション(対話促進型調停)について研究と研修を重ねてきた団体です。メディエーションにおいては、司法書士が対話の場を創出し、当事者同士の関係性に寄り添うことが重要となります。私たちは紛争の解決だけでなく、「ダイアログを通じて、新しい関係を築く」ことを重視し、信頼の回復やより持続可能な合意へ辿り着くことを目指してきました。