1 タイトル・担当委員会
セクシュアル・マイノリティとともに
~当事者が語る「葛藤とリアル」~
担当:札幌青年司法書士会
2 開催趣旨
電通ダイバーシティ・ラボの調査(2023年)によると、セクシュアル・マイノリティに該当する人は全体の9.7%(約10人に1人)にのぼるとされています。この割合は、左利きやAB型の人とほぼ同じにもかかわらず、「身近にいるはずなのに、直接知る機会が少ない」と感じている方も多いのではないでしょうか。その背景には、多くの当事者が、自らのセクシュアリティを公にすることのリスクや葛藤を抱えながら、周囲に打ち明けずに生活しているという現実があります。本研修では、「セクシュアル・マイノリティとは何か」「関連する用語」などの基本的な知識を学ぶとともに、当事者が直面している社会的な困難や差別・偏見について、当事者のリアルな体験談を通じて理解を深めます。
また、司法書士の視点から、近年の法改正や判例の動向、この課題に対する司法書士業務との関わりについても、当事者の意見を踏まえながら考察していきます。札幌青年司法書士会(全国研修実行委員会)で実施したプレ研修では、
「当事者の言葉の重みには、想像では得られないリアリティがあり、心を揺さぶられた」
「“知っているつもり”だった自分に気づかされた」
といった感想が寄せられました。
まずは、「知らないことによる無意識の差別」をなくすために、最低限の知識と理解を持つことが大切です。
当分科会を通じて、セクシュアリティに関する不要なストレスのない、「誰もが自分らしい生き方・暮らし方を自由に選択できる社会」について、ともに考える時間としたいと思います。
3 研修内容
第1部 講演
第2部 グループワーク
4 講師プロフィール等
浅利圭一郎 氏
記者・編集者。「ハーモニクス」代表。ゲイ当事者として、2015年井上税務会計事務所(札幌市)のダイバーシティセミナーシリーズに登壇メンバーとして参加。その後、さまざまな企業や団体などでも講師を務める。
萱原麻希 氏
札幌司法書士会日本司法書士会連合会 市民の権利擁護推進室
セクシュアル・マイノリティの権利擁護部会 副部会長