1 タイトル・担当委員会
アイヌ民族とともに
~アイヌ民族の歴史と現在、そして今後の共生社会のために~
担当:札幌青年司法書士会
2 開催趣旨
北海道には、先住民族であるアイヌ民族が住んでいる。 アイヌという言葉は聞いたことがある人が多いと思われるが、北海道外に住む人にも、北海道に住んでいる人にも、実際にはアイヌ民族の方と接する機会は少なく、アイヌ民族の現状や、現代社会における社会的生活、民族的活動、その他民族意識等の問題について触れる機会がない。
「ひととともに」というテーマのもと、開催地北海道の地元のアイヌ民族問題を正確に理解をし、その文化・民族としての特徴や、その実情を把握しつつ、正しい知識のもとに、身近にいるアイヌ民族の方々とどのように接していくべきか、共生していく社会について考える機会としたい。
この分科会ではそのような趣旨のもと、先住民族であるアイヌ民族とともに過ごしていく未来を考えていきたい。
具体的には、次のような点を学ぶ機会としたい。
・アイヌ文化についての正しい知識
・アイヌ民族の現在の状況の正しい知識
・アイヌ民族といわゆる和人との過去の経緯
・アイヌ民族の問題をベースとした多様性について
・他のマイノリティとは違う先住民族ならではの問題
・アイヌ民族が先住権として主張していること
・これからの共生社会のために
3 研修内容
第1部 講演(アイヌ民族とともに)
第2部 パネルディスカッション
第3部 質疑応答等
4 講師プロフィール等
本田優子(ほんだゆうこ Honda Yuko・札幌大学 教授)
専門分野:アイヌ文化、アイヌ史、アイヌ語所属学会:日本口承文芸学会、日本昔話学会、北海道地域文化学会、北海道民族学会
略歴:北海道大学卒業後、アイヌ民族でアイヌ文化研究者の故萱野茂氏の助手として平取町二風谷に移り住む。『萱野茂のアイヌ語辞典』の編纂作業に携わる。2005年、札幌大学助教授に着任し、2007年に教授。文化学部長を経て、11年から副学長を務め、現在は札幌大学アイヌ文化教育研究センター長。専門分野は、アイヌ文化、アイヌ史、アイヌ語。
著書・著作に、『伝承から探るアイヌの歴史』(本田優子編)、『アイヌのクマ送りの世界』(木村英明・本田優子編)、『二つの風の谷 ―アイヌコタンでの日々―』(本田優子著)など。