全国青年司法書士協議会
会 長 加 藤 圭
今回で53回目を迎える全青司の全国研修会は、札幌青年司法書士会の主管により北海道札幌市において開催されます。
本研修会のテーマは「ひととともに」です。本テーマには様々にあるひとと、正しい理解のもとにその本質と向き合いつつ、ともに歩んでいくことを目指していきたい、実行委員会の「願い」にも似た「想い」が込められています。
司法書士の原点を辿っていけば、登記業務、裁判所提出書類作成業務を通じて常に市民と同じ歩幅・同じ目線を保ちつつ、依頼者の課題解決に向けて業務を遂行してきました。時を経て、司法書士の職域も変化していきましたが、その姿勢は、成年後見業務、簡裁訴訟代理等関係業務など司法書士の職域が広がっても維持されていると考えています。市民一人ひとりの個性を理解し、寄り添いながら業務を遂行することは、努力を伴う行為でもあります。その行為は「国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする」私たちにとっては至極当然なことではあるのですが、残念なことに、その当然なことを見失ってしまう司法書士がいることも事実です。
一人ひとりが持つ個性に無理解な状態で執務を行ったとしても、市民が望む根本的な課題解決に辿り着くことはできません。結果、課題を抱えた市民は、司法書士に相談したにも関わらず、なんの解決も得ないまま社会に戻ることとなり、やがて取り返しのつかない状況にまで陥ってしまうのです。
本研修会は、司法書士が「他者を理解し、関わること」の意義について、実行委員会が懸命に考え、その一つの答えを皆様に提示する場になります。
また、分科会では全青司委員会や単位青年会などが本テーマを軸として、最先端の研究結果をもとに、現在進行形で発生している実務上の課題に対する対応方法や現代社会における問題とその解決策を提示いたします。
参加していただく皆様にとって、参加したその翌日から、ひととともに歩む司法書士として活躍してもらうことになり、それが最終的には様々な社会問題の解決の突破口に繋がるものだと確信しています。
そのためにも全青司および実行委員会一同、全力をもって直前まで準備に臨みますので、2025年9月13日、14日はぜひとも札幌にお越しください。
私自身、幼少期から思春期にかけて約8年間、札幌の地で生活をした過去があります。札幌、そして北海道の魅力は自らの身をもって十分に感じています。ぜひとも皆様も、私が感じているこの魅力を感じてもらいつつ、全国の仲間との交流を深めていただきたいと思います。
北海道の地でお会いできることを心から楽しみにしています。
第53回全青司札幌全国研修会
実行委員長 千 葉 隆 二
こんにちは。第53回全青司札幌全国研修会の実行委員長の千葉隆二(ちば・りゅうじ)です。
札幌全国研修会のテーマは『ひととともに』となります。
このテーマには、実行委員長としての想いが詰まっていますが、きっかけは個人的な体験からはじまっています。私の大学時代に同性愛者(ゲイ)の友人がおり、彼と長い時間友人として過ごしたことにより、いろいろな発見や気付きがありました。経緯は省きますが、同性愛者だからこう、という先入観を持つことでコミュニケーションが阻害されたことがあり、先入観や決めつけをしないようにし、同性愛者というのも彼を表す一つの特徴に過ぎない、と考えるようになりました。彼を、ただの一人の人間として、一人の個としてとらえることが大切で、そのように接することによってはじめて、真の意味で心が開かれるのだと感じました。
このような私の個人的な想いも多分に含まれておりますが、実行委員会として1年以上かけて、地元北海道を学ぶために博物館等へ勉強しに行ったり、われわれ実行委員会が何をしたいのか語り合ったり、たくさんの時間をかけてたどり着いた答えがこの『ひととともに』となります。
このテーマに込めた想いは開催趣旨・テーマの項で語られていますが、実行委員会として統一した意思のもと、研修会の準備を全力で進めています。基調講演はもとより、分科会も魅力的な内容のものを揃えていますので、是非積極的に参加頂き、たくさんの学び・気づきを得て頂ければと考えております。
また、研修会と同時に、北海道・札幌という土地を楽しみに来て頂ければと思います。9月の札幌はとても過ごしやすく、美味しい食べ物もたくさんあります。公式の懇親会では北海道らしい食事等や催し物をご提供いたします。また、研修会会場そばの大通公園では「さっぽろオータムフェスト」というイベントが行われる予定で、北海道の美味しい食が大集合しますので、お時間があれば合わせて楽しんで頂ければと考えております。
皆さまと北海道・札幌の地でお会いできること、楽しみにお待ちしております。
札幌青年司法書士会
幹事長 別 宮 史 泰
皆様こんにちは。札幌青年司法書士会幹事長の別宮史泰(べっく・ふみやす)です。札幌青年司法書士会が主管する「全青司札幌全国研修会」が9月13日(土)・14日(日)に開催されます。
全国の同職の皆さまに北海道へお集まりいただき、全国研修会を開催する機会をいただけましたこと誠に感謝申し上げます。
我々は、これまで何をテーマにどのような研修会をすればご参加いただく皆さまに喜んでもらえるのか、そして皆さまの記憶に残すことができるのかを考え、幾度も議論を交わしてきました。せっかくテーマに向けた議論が進んだのにも関わらず、熟考した結果、振り出しに戻ってしまうようなこともありました。
そのような過程を経て出来ました今回の札幌全国研修会のテーマは「ひととともに」です。
我々司法書士だけでなく、いかなる職業においても人との繋がりなくして仕事は成り立ちません。司法書士として一個人として、社会で起きている問題の把握やその問題解決への糸口など、そして今の自分には何が出来るのか、原点に帰って熱く考えていただけるような研修をご用意いたしました。皆さまにおかれましては、司法書士として日々研鑽を積まれていることと存じますが、その一助になりましたら幸いです。
少しでも多くの皆様にご参加いただくことを願っております。
札幌全国研修会、そして北海道を思う存分楽しんでください。したっけ。